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 【勉強のツボ・英語】「主語」と「動詞」について ― ふたば塾


 前回、名詞と動詞ということについて書きました。中でも特に、英文を扱う上で肝となるのは動詞です。今回はまず動詞について、もうちょっと詳しく書きたいと思います。

 動詞は、前回書いたように、大まかに言うと「動作を表す言葉」です。日本語の動詞だと、「習う」「支払う」「歩く」「書く」「泳ぐ」「返す」「流す」「打つ」「待つ」「死ぬ」「呼ぶ」「励む」「読む」「見る」「走る」「勉強する」などのように、語尾(語の最後)が「う」「く(ぐ)」「す」「つ」「ぬ」「ぶ」「む」「る」という「ウの段」になっています。これは日本語の動詞の特徴です。
 また、日本語の動詞のこの語尾は、例えば「歩く」という動詞を例にとると、「歩かない」「歩いた」「歩きます」「歩け」「歩こう」のように、「歩く」の「く」の部分、つまりウの段の部分は、さまざまに変化します。これも日本語の動詞の特徴です。

 英語の動詞は、日本語の動詞のように「語尾がどの文字で終わる」という特徴はありません。
 arrive
 eat
 cry
 explain
 study
 apologize
 call
 think
 watch
 見た目に共通点はありませんが、どれも動詞です。

 見た目での区別がつかないので、英語の単語が「動詞か、そうでないか」を判断するためには、単語の意味を知っておかなければなりません
 arrive(到着する)
 eat(食べる)
 cry(泣く、叫ぶ)
 explain(説明する)
 study(勉強する、研究する)
 apologize(謝る)
 call(呼ぶ、電話する)
 think(思う、考える)
 watch(見る)
 日本語の意味を見ると、どれもウの段で終わっていて、動作を表す言葉ですね。すなわち、動詞です。

 英語の動詞も、日本語の動詞と同じく、形の変化はあります。
 watchという動詞を例にとると、watchesという形にもなるし、watchedという形にも、watchingという形にもなります。この「~es」や「~ed」や「~ing」という姿は動詞の特徴でもあるのですが、「~es」は名詞にもくっつくし、他にも例えばinterestingという「形容詞」もあるし、nakedという「形容詞」もあるので、注意が必要です。

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 さてさて、次に「主語」ということについて書きます。
 「主語」は、英文の中にも、日本文の中にも存在します。
 まずは日本文で考えていきましょう。

 1.私は昨日、彼と一緒にそのコンサートに行った。
 2.彼の妹はこの帽子をその新しい店で買った。
 3.この機械は食器を洗う。

 1.の文では「私は」、2.の文では「彼の妹は」、3.の文では「この機械は」、の部分がそれぞれ「主語」です。
 このように、文の中で「誰々は」「何々は」という「~は」(または「~が」)の部分を、主語と呼びます
 必ずしも文の先頭にあるとは限りません。例えば「その新しい店で、彼女はこの帽子を買った。」という文の場合は、文の中ほどに「彼女は」という主語がありますね。

 ちなみにそれぞれの文の中で、動詞も探しておきましょう。
 1.の文の動詞は「行った」。
 2.の文の動詞は「買った」。
 3.の文の動詞は「洗う」。
 です。

 次に、英文を見ていきましょう。
 1.I went to the concert with him yesterday.
 2.His sister bought this hat at the new shop.
 3.This machine washes the dishes.

 1.の文では「I」、2.の文では「His sister」、3.の文では「This machine」、の部分がそれぞれ主語です。
 英文の場合も、必ずしも主語は文の先頭にあるとは限りません。「At the new shop his sister bought this hat.」のように、主語が文の中ほどに来る場合もあります。文全体を和訳してみて、どこに「~は」の部分があるか、を探すことが必要ですね。

 動詞も探しておきましょう。
 1.の文の動詞は「went」(行った)。
 2.の文の動詞は「bought」(買った)。
 3.の文の動詞は「washes」(洗う)。
 です。
 (英文の場合、動詞2語以上の組み合わせで「動詞部」という部分を作る場合もあります。be動詞+ing形という「進行形」や、be動詞+過去分詞という「受身形」や、have+過去分詞という「現在完了」などがそれにあたります。それぞれについてはまた別の機会に。)

 「主語」についての要点:
 ・主語というのは「~は」(または「~が」)の部分のことである。
 ・日本文にも英文にも存在する。
 ・日本文でも英文でも、文の先頭にあることが多いが、文の中ほどにある場合もある。


 ずいぶん長くなってきましたので、文の中での主語と動詞の関係については、次回、書くことにします。See you next time!


(2006.10.20 旧ブログより)

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